一条ゆかり淋しい大人たち女ともだち電子書籍

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一条ゆかり『淋しい大人たち』(集英社コミック文庫『女ともだち』2巻に収録)の電子書籍

おすすめの漫画「淋しい大人たち」

漫画の内容は?

明日にデートを控え、父親にプレゼントされた新しい洋服を前にウキウキ気分の高校生・祐実。そんな時に、あろうことか父親の浮気が発覚。母親はヒステリー を起こすわ、自分も彼氏に浮気されるわで、半ばやけくそになった彼女は、父親の浮気相手・真理子が経営するブティックに乗り込むが、それがきっかけで真理 子と仲良くなり、父親にも共感を覚えるようになっていく。しかし、ついにある日、母親の怒りが爆発して・・・。

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おすすめの漫画「淋しい大人たち」のおすすめポイント

一条ゆかりさんのマンガには、少女マンガではありえないくらい「大人」の心理がしっかり描かれていて、今読み直しても感心 することが多いのですが、これもそんな作品の1つ。少女マンガという設定上、一応女子高校生の祐実の視点が中心となってはいますが、むしろ本当の主人公と 言えるのは、真理子さん、母親、父親、それこそ3人の「淋しい大人たち」ですね。特に私が共感を覚えたのは、祐実のお母さんの淋しさ・辛さ。娘から「パパ が浮気するの当たり前よ!」という捨て台詞を浴びせられた彼女が、台所で殺気立った表情で鍋を磨きながら、「主婦なんか損ばっかり・・・一生懸命家を磨い ても食事を作っても洗濯しても誰も褒めてなんかくれないのよ。みんな当たり前だと思ってるのよ。」とつぶやくシーンがあるのですが、これなんか、専業主婦 なら一度は感じたことのある苛立ちではないかと思いました。極めつけは、彼女が夫の不倫相手・真理子さんに掴みかかりながら、「私は何なのよ!?ただの家 政婦?それとも慰安婦なの!?」とわめくシーン。この言葉(というか悲鳴)を耳にして、ようやく祐実は「この時初めてママのことがわかったような気がし た」とつぶやくのですが、はっきり言って遅い!主婦の立場って、同性であるはずの娘にも理解してもらいにくいものなのかな・・・とちょっと悲しくなりまし た。もちろん、一見カッコよく見える真理子さんの抱える淋しさや、父親の真面目さゆえの辛さもかなりしっかり描かれていて、短編ですが、非常に読み応えの ある作品です。

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